2008/02/20(水)デジカメのデータ

 フィルムからデジタルデータに変換するのは、写真屋さんに頼むのが一番楽です。素人には手に負えないし、手間と時間が掛かり過ぎます。

 業者が撮影したデジタルカメラのデータは、CD-Rなどのメディアで渡されるはずなので、とくに手配することはないと思いますが、念のためデータが一緒に付いてくるかどうかを確認しておきます。
 データが別売なら一言文句をいうべきでしょう。データなしでは焼き増しができません。P to Pという手もありますが、焼増し代が相当高くつきます。スタジオ写真や集合写真ならいざ知らず、スナップ撮影のデータが標準添付品でないという業者は、ちょっと不親切です。
 データ落としの手間が掛かるので、タダというのは虫がいいのかも知れませんが、原価は知れています。「データ付でいくら」という形で交渉するとよいでしょう。もし、高額のデータ代を譲らないようなら、「別の業者にする!」くらいの覚悟で頑張ってください。

 フィルムの場合と違って、デジタルカメラのデータは、撮影データそのままという可能性があります。プリント時に同時書き込みした場合は、補正されたL判程度の画質ですが、撮影メディアをコピーした場合は、補正していない元の画像サイズのままです。
 補正済みのデータは焼き増しに便利ですが、大伸ばしや写真集用に加工するつもりなら、元のデータサイズでないと不都合が生じます。どちらかを選ぶなら「元データのまま」ですかね。私ならそうします。プリント時の補正済みデータしか付いてこないなら、元データのコピーも要求したほうがよいと思います。あとでL判以外の写真が要らないなら話は別ですが・・・

 メディアは大抵CD-Rですが、DVD-Rならパソコン用のデータと、テレビで見るデータの2種類あります。写真屋さんの店頭受付機は、古い機種だとDVD-Rが読めないことがあります。テレビ用のデータからは、まず焼き増しはできません。テレビ用のデータは、オーサリングソフトを使って作るので、かなり高いはずです。普通はオプションですから、黙って付いてくることはないと思いますが・・・
 この点も事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

2008/02/19(火)プリントとデータ

 結婚式のスナップ写真は、業者に委託すると「プリントとネガ」か「プリントとCD-Rデータ」で納品されます。フィルムで撮影する業者はだんだん少なくなってきましたが、まだ一部に残っています。
 プリントするときにCD-Rにデジタルデータを落としてもらうと、あとでいろいろ役にたちますが、結構高い値段をいう業者がいるので、事前に聞いておいたほうが無難のようです。

 6コマスリーブになったネガ原板をあとで近くの写真屋さんに頼んでCD-Rにすることもできます。同時プリントのときよりも手間がかかるので、割高になりますが、ブライダル業者に頼むよりも安く済む場合があります。
 懇意の写真屋さんなら、「各1枚オール」で注文して、「後で焼き増しも頼むから・・」と交渉すれば、そこそこ値引してくれると思います。各1枚というのは、プリントするときに同時にCD-Rにも書き込むので、手間が一度ですむからです。ケチってコマを跳ばすと手間と時間がかかるので、値引交渉には不利です。「ダメなカットはパスしてね」と、一言いい添えればよいでしょう。
 次回の焼き増しのときにネガとCD-Rとどちらがよいか、写真屋さんに聞いておきます。私が写真屋なら、値引してでもCD-Rを勧めます。店頭受付機でお客さんがコマ指定してくれるなら、手間無くプリントできるからです。

 写真屋さんに作ってもらったCD-Rデータは、プリントと同じ補正されたデータですが、L判程度の画質しかありません。大伸ばし用にネガは大切に保管しておきましょう。

2008/02/18(月)写真から写真へ

 写真の年賀状でもうおなじみですが、写真から写真にすることをP to P(Print to Print)といいます。ネガがなくても焼増しができるので、手軽で便利です。ただ、どうしても調子が硬めになるので、元の原板やデータがあるなら、そちらから焼増ししたほうがきれいに仕上がる場合が多いはずです。

 P to Pは、デジタル加工技術の産物です。アナログプリントからの複製には向いていますが、最近のデジタルプリントから複製する場合は、いろいろ問題があります。写真(プリント)をルーペで見ると、アナログはランダムな粒子で印画されています。デジタルプリンタの写真は、きちんと整列したドット(点)で印画されているので、もう一度デジタル加工するとモアレ(干渉縞)が出たり、拡大するとジャギーが出たりします。

 フラットベッドスキャナで印刷物を取り込んだことのあるひとは、あまり解像度を上げると画像が乱れるという経験をお持ちだと思います。コピー機もデジタル式が主流なので、干渉縞が出ることがあります。写真の業務用プリンタがデジタル式になった当時は、写真をコピーするとうまくいかない、というクレームが結構ありました。
 デジタル技術の進歩は速いので、干渉縞を打ち消す工夫がなされるようになってきましたが、何回もコピーを繰り返すと画質が低下するので注意が必要です。

 人間の目は、300dpi(1インチに300ドット)あれば、アナログ式の写真と同じ画質であると認識します。インクジェットプリンタも写真の業務用プリンタも、この数値を基準に作られています。でも、プリントをルーペで見ると細かい点が整列しているのがわかります。
 自分がコピーしようとしている写真がアナログ式かデジタル式かは、ルーペで拡大して見ないとわかりません。いまどきアナログ式のプリンタを使っている写真屋さんは、ほとんどありませんから、最近プリントした写真は、ネガからでもデジタルプリントになります。高品質の印刷物と同じです。
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