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2009年06月02日の記事

2009/06/02(火)国が違えば結婚式も変わる

 インドでの結婚式は、日本のそれとはかなり違うものでした。
 男と女が契りあって夫婦になるということは同じです。そのための儀式もお披露目のパーティーを催すことも同じです。でも、インドでの結婚式は、日本とは趣が全く違いました。

 結婚するということの意味あいや、家族同士のつながりのあり方が、現代の日本よりももっと前の時代に近いと思います。お見合い結婚が多数派を占めることを見ても、明治・大正から昭和初期の日本の価値観に近いものがあります。

 デリーみたいな都会と違って、マイナーな地方都市では、外国人観光客そのものが珍しい存在です。
 私たちが泊まったホテルでも、どうして応対したらいいのか、従業員が戸惑っている感じを受けました。チップを求めて寄ってくるわけではなく、避けて通っている印象です。観光地とマイナー都市の差が歴然としています。

 ヒンズー教徒の儀式は、結婚する二人と祈祷師(バラモン?)の3人で執り行うもので、両親や親族は周りで見ているだけ…というものでした。平服でもいいと言われていた意味がわかります。
 大事なイベントで、遠い国から来た人を立てようと、ゴマを二人に配る役を与えたり、儀式に協力した人にご祝儀を渡したりと、いろいろ気を使っていました。荘厳な儀式でありながら、みんな勝手に談笑していたのは意外な印象を受けました。

 その夜催されたパーティーは、日本では見られない光景でした。今日はメーデーか?というような人出です。
 電飾で飾られた雛壇に新郎新婦が座り、二人に祝福を伝える人たちの列が延々と続きます。例えは悪いですが、著名人の葬式で焼香の順番を待つ人の列に、何となく似ています。

 インドでの挙式は、もう少し後で落ち着いてから紹介するつもりです。今回は、かなりのカルチャーショックでした。
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