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2009年06月11日の記事

2009/06/11(木)深夜に野良犬のケンカ

 インドは生き物を大切にする土地柄で、飼い主のない動物が町中にいます。犬のほかに牛やロバまでいました。幹線道路の真ん中を牛が悠然と歩いています。

 ホテルの窓から下を見ると、道端に10m以上にわたって残飯が捨ててあり、大きな黒い雄牛がドッカとその上に座っています。
 ときどき覗いていると、牝牛が現れたり子牛が加わったりで、どうやらファミリーのようです。犬も何匹かいましたが、追い払う風でもないので、ここの常連メンバーなのでしょう。あとはカラスですね。犬が怖いのか、なかなか下には降りません。

 ラクナウで最初の夜は、親族の顔見世パーティーがあり、ホテルに帰ってきたのは深夜でした。それから遅めの夕食をとり寝たのですが、反対側の部屋にいた連中は、野良犬のケンカがうるさくて寝られなかったとか・・・

 たくさんの犬がワンワン吠えながら集まったかと思うと、一斉にダーッと走っていき、そのうちキャンキャン泣き声が聞こえたそうです。どうやら2つのグループが縄張り争いをしていたみたいです。
 犬の祖先は狼というから、野良犬は やはり夜行性でした。人間と同じように夜寝ているペットとは違います。次の晩はひと騒動なかったので、1回でケリがついたのでしょう。

 街で見た牛は、どれも痩せていてアバラ骨が浮き出ています。食料事情はあまりよくないみたいです。人間の食べ残した残飯をもらって生活しているわけだから、栄養事情が悪いのは当然です。

 インドでは、出された料理を残すのが礼儀といいます。無理して全部食べると、出し足りなかったと思われます。食べ残すのはもったいない気がしますが、残りは牛やロバが待っています。
 貧しい国で食べ残す風習が定着したのは、こうした事情があるからでしょう。飽食の日本よりは つつましいと思います。
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