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2009年09月07日の記事

2009/09/07(月)ポケット判の一眼レフ

 OLYMPUSが昔のブランド「PEN」を持ち出してきたことで、注目されている銀塩カメラがあります。PENTAX auto-110(オート・ワンテン)です。世界で唯ひとつのレンズ交換式ポケット判(110)一眼レフでした。

 110のフィルムサイズは 18x13mmです。135フルサイズ(36x24mm)と比較すると、約1/4の面積しかありません。画質と粒状性は、お世辞にもいいとは言えませんでした。
 このフォーマットサイズは、デジカメのフォーサーズ(17.3x13mm)とほぼ同じです。(マイクロフォーサーズは、フランジバックが違うだけで同じサイズです)

 撮像板は、面積が小さくても画素数を上げることで、フィルムの粒状性に相当する問題はクリアできます。六切程度の写真なら十分実用できるところが 110判のフィルムよりも有利です。

 auto-110のデジタル版を待望する声は、以前からありましたが、ここへきて目立つようになったのは、やはり PEN E-P1 の登場が影響していると思います。ミラーレスの「一眼」に失望したのは、私ひとりではなかったようですね。

 auto-110は、掌サイズの小型一眼レフです。その代わり、ストロボは外付け、ワインダー(巻上機)も後付けです。両方装着するとコンパクトカメラに近い大きさになります。
 デジカメにワインダーは必要ないのですが、その部分にどういう機能を入れるのか・・なんて、そのままのデザインを本気で考えているファンもいます。

 仮に PENTAXがマイクロフォーサーズを採用するとしても、auto-110 そのままということはないでしょう。フランジバックが違います。auto-110のほうが長いから、ミラーレスになる可能性が大です。
 そうなったら、非難轟々でしょうね。「ブルータス、お前もか!」みたいな話になるのは必定です。一眼レフのまま復活させるなら、独自の規格にするしかないと思います。

 昔のモデルを復活させようという発想は、メーカーが手詰まり状態だからかもしれません。外観だけ似せて過去の栄光にあやかろうとするのは、いささか情けない気がします。復活させるなら本物志向でいくことを望みたいですね。

PENTAX auto-110 の詳細はコチラを参照
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