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2010年08月05日の記事

2010/08/05(木)始まりは天体写真から

 「電波少年」が友人だった影響からでしょうか、中学生のときに天体観測を始めました。ちょうど「天文ガイド」が創刊されたころです。
 最初に手に入れたのは、口径 5cm の屈折式望遠鏡でした。学校の斡旋で購入した教材です。塩ビのパイプに1群2枚の凸レンズがついた簡単なものでした。

 三脚も架台もない唯の鏡筒です。花瓶を置く木製の台を改造して、三脚代わりにしました。5cm の口径でも 50 倍程度に倍率を上げれば、土星の輪が見えます。
 ガリレオの時代には、この程度の望遠鏡しかありませんでしたが、それでも新しい発見がありました。(木星の4大衛星は双眼鏡でも見えます)

 次に、それまで貯めていたお年玉をはたいて、10cm の反射式赤道儀を買いました。アストロ光学製です。一丁前にピラー式でした。
 当時は、口径 15cm もあれば、天文雑誌の愛機コーナーに紹介記事が載った時代です。反射式の市販品は大半が口径 8cm でした。

 デパートに注文したら、自宅まで届けにきて、大の大人が二人がかりで組み立てていきました。やったことがないのか、なかなかスンナリとはいきません。(自分でやるからいいのに・・)
 やっとのことで組み上がり、「いやー、立派なもんですなぁ」と、感嘆しきりでした。(壊されなくてよかった)

 赤道儀が手に入ったら、今度は天体写真に没頭です。モータードライブなんてのはないから、手動追尾です。アイピースに十字線を張り、星像を少しボカして、センターから外れないように微動ハンドルを動かします。
 設置場所が屋根上の物干台だったこともあり、標準レンズで数分から 10 分が限度でした。(市街地は夜空が明るいし)

 撮った写真は、自分で現像してプリントしました。そのころに学んだ基礎知識が、その後 役に立ちました。写真は、記録であると同時に科学でもあります。
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