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2010年08月18日の記事

2010/08/18(水)きれいだった天の川

 都市化が進んで、天の川が見られる場所は少なくなりました。周りに明かりがないところでも、遥か向こうの街の明かりが、ほんのり夜空を照らします。
 山登りの趣味でもあれば、見られる機会はあるでしょうが、もう何年も天の川にお目に掛かっていません。昔見た天の川は、きれいでした。

 高校時代に仲間と山の中腹で天体観測をしました。「酸化セリウム」の先生も一緒です。陽が沈むと、夜空に星が瞬きます。真っ暗になると、雲のような帯が頭の上に現われました。「これが天の川か・・・」

 雲は見えません。雲のあるところは星が見えないので、そこに雲があるだろうとわかるだけです。漆黒の闇の中で星だけが輝いていました。昔の人は、月明かりの有難さを実感したでしょうね。
 「月影の至らぬ里はなけれども、眺むる人の心にぞすむ」(法然上人か・・)

 夜更かししているうちに、頭上を何かが飛び去りました。真夜中に鳥が飛ぶはずはないし、羽ばたいた様子もありません。どうやら、ムササビかモモンガのようです。
 出て来た方向の木までは、かなりの距離があります。ずいぶん長い飛行距離です。日ごろ見慣れない人間が、ワイワイやっている上を飛ぶなんて、よほど度胸がいいか、シビレを切らしたかです。

 自然が豊かな山の中で星を見ていると、いろんな発見があります。日本にはもう狼はいないし、熊が出没する地域でなければ、獣に襲われる心配はないので、安心して自然を満喫できます。
 気をつけるとすれば、他の人間だけですね。(おっと!イノシシがいたか・・・)
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