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2010年08月26日の記事

2010/08/26(木)デジカメの「ドブソニアン」

 天文の話に脱線して、ドブソニアン望遠鏡までいったところで、なぜデジタル一眼レフにドブソニアンみたいな合理的な機種がないのか、ふと疑問が浮かびました。
 大口径を手にするためには、赤道儀も要らない、微動装置も要らない、とにかくシンプルに・・・それがドブです。

 大きな撮像素子であれば、動画も要らない、ライブビューも HDR 合成も要らない、とにかくシンプルに・・・そんなデジイチがあってもいいような気がします。
 望遠鏡と違って、デジイチは自作するのは不可能だから、メーカーに頼るしかありません。事情通によれば、もっと付加価値をつけて稼ぎたいというのが、メーカーの本音なんだとか・・・

 どうやら、ドブ版のデジイチは期待薄ですね。ミラーレスの人気に押されて、135 フルサイズの現行機種が値下がりするのを待つしかなさそうです。

 一眼レフが総金属製だった時代には、輸出用普及モデルの大半は、セルフタイマーが省略されていました。市販価格で数千円のコストダウンですが、欧米では、セルフ機能にそこまでお金を出すのはもったいないという考え方が強かったからだとか・・・
 逆に、日本国内では、セルフタイマーのない一眼レフは、ユーザーに受け入れられなかったそうです。合理的な考え方の欧米人と、フル装備でなければ満足できない日本人との国民性の差ですね。

 ドブは、アメリカ人だから開発できたのだと思います。それが日本に伝わると、モーター駆動で自動追尾とか、写真撮影ができるようにスペックアップされて、別のものへと変わっていきます。
 「そんなのはドブじゃない!」という声も聞かれますが、目くじらを立てるほどのことでもないような・・・

 デジカメ市場の主導権を日本企業が握っているうちは、合理的でシンプルな 135 フルサイズのデジイチは、期待できそうもないですね。α 850 は国内販売されなかったし・・・
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