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2010年08月22日の記事

2010/08/22(日)メシエ天体を制覇

 18 世紀後半のフランスに、天文学者でシャルル・メシエという人がいました。彗星に興味を持っていたと伝えられています。彗星と紛らわしい天体を一覧にした「メシエカタログ」は有名です。彗星かどうか確認するときに使いました。
 星図の中に「M」が頭についた記号が載っていますが、これがメシエ天体です。散光星雲や球状星団、銀河系外星雲などです。全部で百ちょっとあります。

 当時の望遠鏡で見つけたということは、小口径のものでも見られるということです。百名山を登覇・・なんてしんどいことをするよりも、「メシエ百天体を制覇」のほうが楽です。
 私も主だったメシエ天体は、ほとんど見たと思います。科学雑誌に載っている写真のようには見えませんが、そこに天体があることはわかります。

 印象に残っているのは、りょうけん座の M51 です。銀河系外星雲で、大小二つの銀河がつながっていて、子持ち星雲と呼ばれています。8等級と暗いのですが、見えたときには感動しました。

 もうひとつは、こと座の M57 です。リング星雲と呼ばれる惑星状星雲です。中が暗くなっていて、名前のとおり扁平した指輪のように見えます。暗くて小さな天体です。
 オリオン大星雲(M42/43)やアンドロメダ大星雲(M31)よりも、鮮明に記憶に残っています。

 印象的だったのは、小口径の望遠鏡でも、写真で見たのと同じイメージに見えたからでしょう。ほかの散光星雲や球状星団は、綿埃みたいにボーッとしていて、面白くも何ともありませんでした。(機材は 10cm 反射式です)
 長時間露光して写真で撮れば、目で見たよりも迫力が出ると思いますが、並の機材と技術では無理でしょうね。

メシエ天体の写真はコチラを参照
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