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2010年08月12日の記事

2010/08/12(木)ペルセウス座流星群が極大

 毎年夏の風物詩ともいえる天文事象に「ペルセウス座流星群」があります。ちょうどお盆のころに極大日を迎えるので、初心者にも観測しやすいのが特徴です。
 今年の極大は 13 日だから、今夜半ですね。夕方、西の空に見えている月は、すぐに沈みます。流星観測には好条件です。(あとはお天気次第)

 この流星群は見られる期間が長くて、7月下旬ころから楽しめます。極大に近づくにつれ出現数が増えますが、それを過ぎると急に収束に向かいます。15 日頃までが見頃です。
 慣れた人なら1時間に 60 個ほど見ることができます。ただし、空が暗くて開けた場所での話です。

 流星を観るのには、望遠鏡も双眼鏡も要りません。肉眼が一番確実です。広い範囲を長時間観られるよう、仰向けに寝転んで観測するのがお奨めです。(うっかり眠ってしまわないようにね)

 この流星群の元は、スイフト・タットル彗星が残したチリです。太陽の周りを約 130 年かけて周っている短期周期彗星です。(「長期」は 150 年以上)
 数ミリグラムの砂粒程度のチリが、大気圏に突入すると摩擦熱で輝き、流星となって燃え尽きます。重量が重く、突入速度が速いほど明るいとされています。明るいものは少なく、暗いもののほうが多いのは、夜空の星と同じだとか・・・

 ということは、空が暗い場所で観るのが肝心です。空が暗くても周りに街灯などがあると、見られる数が急減します。目に余分な光が入らない場所を選ぶのがコツです。
 懐中電灯などは、むやみに点けないほうがいいでしょう。赤セロハンを被せておけば、目を刺激せずに済みます。

 来年は極大日が満月に近く、観測条件は最悪です。天気がよければ、今年見ておきたいですね。22 時から翌日の薄明前までがチャンスです。
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