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2011年03月11日の記事

2011/03/11(金)接眼レンズの選び方

 アイピース(接眼レンズ)の選定は、天体望遠鏡の性能を左右する大事な要素です。ただ難しいのは、このアイピースを使えば間違いない・・というシロモノではないことです。
 写真撮影に使うか眼視用に使うか、どういう天体を対象にするかで、望遠鏡の口径や光学系が変わります。アイピースも同様です。

 観望会に参加する機会があれば、実際に覗かせてもらって、見え味を確めることができますが、本体が同じ機種であるとは限りません。星像が崩れているのがどちらのせいかは、素人目には判断できないでしょう。
 ネットのブログなどをクグッてみても、商売ペースの「ちょうちん記事」が多くて、本音の使用レポートを探すのが大変です。どのアイピースがよさそうかアタリをつけておいて、型番で探したほうがよさそうです。

 カメラ愛好家の間では、「レンズ沼」という言葉がよく出てきます。交換レンズを集めだしたらキリがないことの例えです。レンズ沼はどうやら底なし沼のようです。
 望遠鏡のアイピースも似たようなものだと思います。さしずめ「接眼鏡沼」か「アイピース沼」といったところでしょうか?

 こうした沼にはまった人達のブログやレポートを探すのが、手っ取り早い方法です。眼視には個人差がありますが、その人なりの評価が載っています。
 沼にはまった人は、少なくとも素人ではないから、細かい点にも言及しています。乱視系のメガネをかけている人は、アイリリーフも参考にするとよいでしょう。

 天体観測に没頭していたころは、中高校生だったので、お金がなくてこの沼にはまることはありませんでした。はまったのは「レンズ沼」のほうです。望遠鏡と違って、写真は撮影レンズとフィルムで結果が変わります。銀塩時代は、ボディーはただの暗箱でした。
 いまみたいに、マウントアダプターで各社のレンズを使い回すことができなかったから、同じ焦点距離のレンズがゴロゴロしています。何本かは高級アイピースにしとけばよかったと後悔しています。
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