2011/03/21(月)常用レンズはワイドぎみ
一眼レフやレンジファインダー機では、標準レンズよりも 35mm のほうが出番が多かったようです。
標準レンズが人間の目に近いというのは、遠近感の話です。実際の視界はもっと広いので、やや広角気味のレンズのほうが使い勝手がよいように思います。とくにレンジファインダー機は、標準レンズだとファインダーの視野が狭くなる機種が多かったこともあり、35mm が常用されました。
使い方によって、遠近感が自然な写真も撮れるし、広角らしい写真も撮れます。結婚披露宴で、各テーブルを回ってゲストの顔ぶれを押さえるときには、定番のレンズです。
28mm だと、画面の端のほうの人が隅に引っ張られて顔が歪みます。ズームの場合は、なるべく 50mm に近いところで撮るのが基本です。
135 サイズの一眼レフには、テッサータイプの準標準レンズがありました。40mm か 45mm の薄型レンズです。F2.8 と明るくはありませんが、かさばらないので重宝しました。ボディーキャップをはめている感覚で、ちゃんと写真が写ります。
いま流行りのミラーレス一眼で復活しました。いわゆるパンケーキ型です。ボディーが薄くなったから、パンケーキレンズの特徴が活かせます。
オリンパス・ペンシリーズでは、135 フル換算で 34mm 相当、ソニー NEX シリーズでは、同 24mm 相当となります。
どちらが使いやすいかは人によります。個人的には 24mm のほうが常用するのに向いています。Nikon F 時代に 24mm で撮りこんだ経験からでしょう。一般的には 35mm に近いほうが常用向きだと思います。