2011/03/20(日)標準レンズは買い
では、単焦点の標準レンズは、使い道がないかというと、そうでもありません。人間の目の遠近感に近い標準レンズは、作画の基準であることに変わりはないからです。
高くなったといっても、F1.4 の明るい大口径レンズが、4万円程度で購入できます。
物の形状を記録しておくには、標準レンズが最も適しています。目で見た感じに近い描写が得られます。ブツ撮りには、少し長めのタマを使うことがありますが、スナップ感覚で記録するには、135 フルで 50mm、APSC なら 35mm がお奨めです。
50mm F1.4 は APSC 機に付けると、約 75mm F1.4 相当になります。ポートレートや舞台写真に使えます。135 フルだと 85mm F1.4 か F1.8 が定番ですが、価格はかなり高くなります。
大口径の 50mm が中望遠に流用できるのは、焦点距離が長めになる APSC 機のメリットのひとつです。これを使わない手はないですね。
フォーサーズでは、50mm が 135 フル換算で 100mm 相当になります。50mm F1.4 が 100mm F1.4 になる勘定です。135 用の 100mm でこんなに明るいレンズはないから、ずいぶん得した気分になりますが・・・
イメージサークルの中央部分を使うとはいえ、フォーマットが小さいので、ミスマッチのように感じます。個人的には、フォーサーズ機にフィルム時代のレンズを使うのは、あまりしっくりしませんね。フォーサーズ機には、専用規格のレンズがふさわしいと思います。
とはいうものの、フォーサーズ専用の大口径レンズは、どれもいいお値段です。50mm F1.4 を流用する人の気持ちがわかるような気がします。