2011/03/13(日)「ツァイス沼」は単焦点
解像力を上げればコントラストが落ちる・・ここを突かれた形です。確かにツァイスのレンズは、抜けのよいメリハリのある画像でした。
「所詮はヤシカ」と、初めの頃は見向きもしなかったニコン党が、次第に宗旨替えしていきます。ハッセルのレンズと同じブランドだったことも影響したようです。
購入したツァイスのレンズは全て単焦点です。ズームレンズは買いませんでした。世の中の流れは、コンピューター設計の発達でズームレンズへとシフトしていました。低価格で性能のよい国産ズームが、次々と発売されました。
ツァイスは、この流れに置いていかれた感じです。「性能が悪くて高いズームレンズをなぜ日本人は欲しがるのか?」と、いぶかる声が本国から聞こえてきました。同じ予算で優秀な大口径の単焦点が何本も買えるのに・・という言い分です。ツァイスのズームは高嶺の花でした。
そのうちα7000 が登場し、一眼レフはオートフォーカスの時代に突入します。いくら描写力がよくても、単焦点のマニュアルフォーカスは時代遅れになりました。CONTAX のファン層には、高齢者が多かったのも影響しました。オートフォーカスの魅力には勝てなかったみたいです。
時代の流れには逆らえず、撮影用途によって CONTAX とαシリーズを使い分けることにしました。AF 機にするならズームです。追加したぶんレンズの数も増えることになります。
中判はフォーマットごとに別のレンズが要るし、家の中はレンズがゴロゴロする事態になりました。「レンズ沼」とは、レンズに埋まっている状態を言うんですね。