2011/08/11(木)行きつけの店に合わせて色補正

 写真スタジオの画像データを請負でプリントしている写真店があります。デジタルデータなら FTP ソフトで転送できるから、仕上りを届けるだけで済みます。
 業者同士のコラボなので、仕上りが安定しているかというと、どうもそうではないみたいです。写真スタジオは「仕上りが悪い」と文句を言い、写真店は「送られてくるデータが・・」とボヤいています。

 液管理だけきちんとしておいて、送られてきたデータをストレートでプリントするのが理想です。ところが、このデータがバラバラなんだとか・・・
 仕上りが悪いと仕事がこなくなるので、別の業者に画像処理させてからプリントしているそうですが、それでもクレームが絶えないみたいです。このコストがバカにならないとも・・・

 主な原因が写真スタジオにあるのは、容易に想像がつきます。モニターの調整がきちんとできていないことが多いし、安物の液晶モニターで済ませているところも結構あります。
 プリントが悪いと言うだけで、どこがどう悪いのかは定かでないケースがほとんどです。焼きが浅いとか、マゼンタが強いとか、普通なら具体的な指摘があるはずです。撮影する側がよくわかっていないというのは、困った問題ですね。

 撮影と画像処理を専門にやっている知り合いは、近所のミニラボ店にプリントを依頼しています。パソコンモニターの画像を見たらマゼンタが抜けていたので、「ちょっと G が強いのでは?」と指摘したら・・・
 そのミニラボのプリントはマゼンタが強いんだそうです。何度言っても直らないので、仕方なしにこちらで色を合わせていると言ってました。いつもマゼンタ気味で「安定」しているなら、それでもいいでしょうが・・・

 ほかの業者を紹介するつもりで、同じデータを借りて試しにプリントしてもらったら、結果はマゼンタが抜けていました。ご近所のはちゃんと出ていたから、お説のとおりマゼンタ気味のようです。目は確かですね。
 それでも近所のよしみで店を変えるつもりはないそうです。元はミニラボ店を経営していた人だから、その気持ちなんとなくわかります。
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