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2009年10月15日の記事

2009/10/15(木)フルサイズのライカ

 ライカM9がフルサイズだったことで、デジタルカメラのフルサイズ化が加速するのでは?と期待しています。135フル対応の超ワイドレンズが、そのままの画角で使えることに魅力を感じているひとは大勢いると思います。

 ライカM9は、レンジファインダー式です。超ワイドレンズの画角をカバーしていません。M8が24mmまで対応していたのに対し、28mmまでとなっています。M8(8.2)は APS-Hサイズだから単純に比較はできませんが・・・
 24mmや21mmは、外付けのファインダーを使います。内蔵ファインダーでも外付けファインダーでも、実画面とのズレが生じます。フィルムと違ってデジタルは、その場で撮影結果が見られます。気になる人は、レビュー機能をオフにしておいて、いちいち見ないようにしたほうがいいかもしれません。

 ライブビュー機能を持たせれば、一眼レフのようなフレーミングができるはずですが、そうしないところがライカMシリーズとしての拘りです。もちろん動画機能とも無縁です。
 ミラーがないのに「一眼」を名乗るどこかのカメラとは、コンセプトが違いますね。ライブビューを「一眼」というなら、ケータイカメラも「一眼」です。Mシリーズは、やはりレンジファインダーでないと・・・

 ライカファンは、保守的というか拘りが強い人が多いみたいで、フィルム時代でも新製品に対する評価には厳しいものがありました。デジタルカメラに由緒ある「M8」の名前をつけたことに対して、批判的な声が上がったのは当然です。
 それでも、短期間に比較的スンナリ受け入れられたのは、Mシリーズのコンセプトを守り通したからだと思います。巻上レバーがないのと、背面に液晶モニターがあるのを除けば、それまでのMシリーズとほとんど同じスタイルです。
 フィルムが撮像板に替わっただけ・・というのが、評価されたようです。

 135フルサイズ(24×36mm)を「ライカ判」というくらいだから、ライカM8(8.2)がAPS-Hサイズだったことに抵抗を感じている人は多かったと思います。フランジバックが短いボディーに、フルサイズの撮像板を搭載することが難しいのは十分承知していたとしてもです。
 今度のM9は、名実ともにライカ判です。発売早々、予約が殺到して品薄状態だとか・・・(77万7000円もするのに)
 フィルム時代のMシリーズが、ドッと下取に出てくるかもしれませんね。
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