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2009年10月29日の記事

2009/10/29(木)ハッセルブラッドの魅力

 135カメラのステータスがライカなら、中判カメラはハッセルブラッドでしょう。精巧なボディー、描写力のあるレンズ、名実共に高い評価を得ています。現行機種だけでなく、古い機種に人気があるのも共通点です。

 ハッセルは、スウェーデンのビクターハッセルブラッド社が製造しています。
 なぜスウェーデン?という疑問には、第2次世界大戦が深く関係しているようです。ドイツからカメラの輸入が途絶え、撃墜したドイツ軍機から回収した空撮用カメラをもとに開発されたのが、ハッセルブラッドの原型と言われています。

 大戦後に発売された1600F型から一貫して、6x6cmのシックス判を採用しています。1977年からはフォーカルプレーンシャッターを採用した2000FCを投入しましたが、一番馴染みの深いのはレンズシャッター式の500Cシリーズです。
 500C/Mは、のちに復刻版が出されたほどで、ハッセルを代表する機種でした。アポロに搭載されて月まで行ったのは、70mmマガジン付のモードラ機で特別仕様です。

 ハッセルのボディーが精巧で堅牢なのは、スウェーデン鋼を使っているからだと言われています。一つひとつ手作り感覚のメカニズムに、魅力を感じるファンは大勢います。
 もうひとつの魅力は、カールツァイスの交換レンズです。ライバルのローライと違い、T*マーク入りの純正レンズが揃っているのが絶大な支持を集めました。

 一番あとで出された中判カメラは、シックス判ではなくてセミ判です。H1は FUJIFILMのGX645AFと同一品です。レンズもツァイスではなくて FUJINON-HCを使います。
 日本国内では FUJIFILM、海外では HASSELBLAD として流通しているようです。ハッセルファンの中には、わざわざHASSELBLADの銘が入ったボディーを輸入して使っているいる人もいるとか・・・
 レンズは国内流通のFUJINONを使うのが通のやり方なんだそうです。ツァイスじゃなくて富士が供給元だからでしょう。
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