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2009年10月18日の記事

2009/10/18(日)FUJINON交換レンズ

 FUJIFILMとニコンの合作で世に出た FinePix S5proが製造中止になって、継続が危ぶまれています。富士は不採算部門のデジイチから撤退するのでしょうか?

 富士のデジイチが採算的に苦しいのは、シェアの問題だけではありません。自社に135SLR用の交換レンズがないことも影響していると思います。
 フィルム時代には、富士も135判の一眼レフを出していました。交換レンズを作る力は持っています。海外輸出が主だったようですが、国内で受け入れられなかったからでしょう。富士は消費者の目から見れば、あくまで感光材料メーカーです。

 感材では国内トップメーカーでも、一眼レフはカメラメーカーに太刀打ちできませんでした。「カメラをやめればいいのに・・」という声も聞かれました。「フィルムだけ作っていればいい」というのが、カメラメーカーの本音だったようです。
 デジカメの時代になって、「いままでは感材メーカーのためにカメラを作っていたようなものだが、これからは自分のために作る」と豪語したメーカーがいます。キヤノンです。写真のデジタル化は、プリンター事業の追い風になりました。

 業態は違っても富士とニコンには共通点がありました。大判カメラのレンズを作っていたことです。どちらもカメラは製造せずに、レンズだけを供給していました。
 ニコンは、すでに大判レンズの製造を打ち切っています。引伸機用のレンズもやめました。富士は、大判レンズと引伸機レンズの供給を継続しています。共倒れを避けるために、協議のうえ棲み分けしたものと推察します。
 どちらが「貧乏くじ」だったかは別問題ですが・・・

 富士がマイクロフォーサーズへ参入・・という噂があります。シェアアップが見込めない135/APSCデジイチよりも、フォーサーズやマイクロ4/3のほうが事業収益が見込めそうです。
 もしそうなったら、FUJINONブランドの交換レンズを出してくるのは間違いないでしょう。
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