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2009年10月17日の記事

2009/10/17(土)FUJIFILMのデジイチ

 FUJIFILMのS5proが、製造中止となりました。スーパーCCDハニカムを搭載した、富士では唯一のレンズ交換式デジタル一眼レフです。
 ダイナミックレンジが広いのが特長で、スタジオでの人物撮影によく使われています。有効画素数1234万画素をS画素617万、R画素617万に分けて合成することで、フィルム並のダイナミックレンジを実現しました。

 ボディーは、Nikon D200がベースです。Fマウントなので、レンズはニッコールかサードパーティーのニコンマウントを使います。FUJIFILM独自の部分は、ハニカムCCDということになります。(電池が専用なのはノッチの位置が違うだけ)
 画素数を半分にしてダイナミックレンジを広げるやり方は、FUJIFILMの特許のようで、他社はこの方法が使えません。画素数を半分に落としたら、残りの半分の情報は捨てることになります。

 富士にとって、デジタル一眼レフは不採算部門です。S5proの製造中止と同時に、S6proのアナウンスがなかったところをみると、どうやら後継機のメドは立ってないみたいですね。
 次期モデルにフルサイズを望む声があるなかで、D700ベースのハニカム機が出るかどうかは不透明です。

 デジタルカメラを製造しているメーカーの多くは、撮像板を他社から買っています。ニコンも例外ではありません。D3XのCMOSは SONY製でしょうね。α900のCMOSとは仕様を変えているのが、いかにもニコンらしい拘りですが・・・
 コダックは、以前はデジイチのボディーを出していましたが、現在は撮像板を供給する形に変えました。そのほうがビジネスとして収益が上がるからです。

 富士もコダックに倣い、ハニカムCCDをニコンに提供して、自社ブランドでの供給をやめたほうが得策かもしれません。ついでに、ダブル画素でダイナミックレンジを広げる特許も提供してくれると、世のため人のためになると思いますが・・・
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