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2009年10月23日の記事

2009/10/23(金)写真機材のローカルメーカー

 アメリカのPMAにしてもドイツのフォトキナにしても、日本ではまったく知られていないメーカーがたくさん出展しています。名前を知っているメーカーでも、輸入されている製品は、ほんの一部でしかないのがよくわかります。

 カメラを作っているメーカーは、日本でもよく知られています。ライカやローライ、それにハッセルなどは、世界中に愛用者がいます。
 その一方で、日本ではあまり馴染みのないジャンルがあります。額縁や写真用品は当然として、意外なのは業務用のストロボです。

 もちろんブロンカラーやバルカーは、日本でも愛用しているプロがいますが、海外の見本市に出展しているストロボメーカーは、5社や10社ではありません。フォトキナでは、広い建物のワンフロアーがすべて業務用ストロボのメーカーで埋め尽くされていました。

 裏を返せば、日本で有名なストロボメーカーでも、海外では無名に近い存在ということです。コメットといえどもインターナショナルなブランドではないわけです。
 業務用途のストロボは、メンテナンスが必須です。コンデンサーを取り替えるのに、いちいち本国まで送っていたのでは仕事になりません。サービス体制が整えられなければ、輸入しても売れる見込みはないでしょう。

 「酸化セリウム」の先生は、トーマスのストロボを愛用していますが、メンテナンスをするところがなくなったとボヤいてました。フランス製ではなくアメリカ製のバルカーを作っているメーカーのストロボです。
 前は、写真電気工業(SD)が同じ規格を採用していたので、パーツが手に入りましたが、ストロボの取扱をやめてしまいました。採算が合わないんでしょうね。現在は、蛍光灯RIFAを照明機材の主軸にしているようです。
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