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2012年01月10日の記事

2012/01/10(火)類似キーワードの怪

 Yahoo! Japan の検索エンジンは、Google と同じになりました。2010 年 12 月以降は、どちらで検索しても自然検索の結果は似たような内容のはずです。
 昨年 11 月に Yahoo! のリスティング広告で、急に表示回数が激減する現象が起きたのは、検索エンジンも含めた一連の変更が絡んでいるうように思います。

 リスティング広告のキーワード設定には、完全一致と部分一致があります。完全一致は、単語を区切るスペースも含めて完全に一致したときだけ広告が表示されます。
 一方、部分一致は、単語の並びやキーワードが完全に一致しなくても広告が表示されます。さらに、似たような意味のキーワードでも広告が表示されることがあります。

 例えば、「内祝い ギフト」というキーワードで入札していたとすると、「プレゼント 内祝い」も類義語として広告表示の対象になるわけです。「贈り物」まで類義語で拾うというから、かなり範囲が広がります。
 この一例は、Yahoo! リスティング広告の公式ラーニングポータルに載っています。今回の変更で、より狭い「フレーズ一致」が加わりましたが、部分一致から単純に変更できないので、一から設定し直すことになります。

 いままではほとんどのクライアントが、部分一致で入札していたと思われます。それが管理ツールのバージョンアップにに伴って基準が変更されたため、広告を表示する対象キーワードが一気に拡大されたと考えられます。
 それなら、特定のキーワードで広告表示回数(インプレッション)が、いままでより増えてもいいように思いがちですが、実際にはそうはなりません。なぜかというと・・・

 もし「ウェディング ドレス」というキーワードで入札していて、いままで上から3番目に広告が表示されていたと仮定します。
 それが、「ウェディング ケーキ」や「ドレス シャツ」などにまで対象が広がり、入札金額が高い他の業種が上位に何社も紛れ込んできたとすると、1ページ目に広告が表示されなくなる可能性が出てきます。
 検索ユーザーが2ページ目以降も見るとは限らないから、結果的に広告表示回数が減る現象が起きるわけです。
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