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2012年01月16日の記事

2012/01/16(月)インターネットモールのコスト

 ネット広告費の高騰を話題にしましたが、こうした傾向は、リスティング広告に限らずネット通販の大手モールサイトでも同じです。参入したころは、少ない予算で出店できると踏んだのに、軌道に乗り始めた途端にコストが掛かるようになります。
 やめてしまえば現在の売上がなくなるし、そのまま続ければ利益がどんどん経費で消えていきます。知り合いの呉服屋さんも頭を抱えていました。

 ある程度のシェアを持ち、市場を握っている大手サイトを利用するには、それなりの出費を伴います。向こうも慈善事業でショバを張っているわけではないからです。
 実店舗からネット通販へ、雑誌などの紙媒体からネット広告に、世の中の流れが変わってきているだけの話です。ネットに依存する比率が高くなるにつれて、出店料や広告代が高くなっていきます。

 インターネットモールは、別名「電子商店街」とも言われています。仮想空間の商店街です。ある大手サイトでは、スタート時点は固定費だけだったのに、市場を握るにつれて歩合制が導入されたり、ポイント分の協賛費を徴収されたりと、次第にお金が掛かるようになりました。
 果ては、そのモールが経営するクレジット会社まで登場します。売上歩合とクレジット手数料をダブルで稼ぐのが狙いです。こうなると出店者は「いいカモ」の扱いですね。

 もちろん、こうしたコストを払っていても、ネットモールで稼いでいる企業はあります。でも、成功者はほんの一握りで、採算が合わない企業が大半というのが実態では?
 インターネットモールに参入するだけで売上利益が上げられるという安易な考えでは、成功はおぼつかないでしょう。一方で、売上アップには成功したものの、ネット通販の売上がないとやっていけない状況に陥り、抜き差しならなくなった企業も続出しています。
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