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2012年01月15日の記事

2012/01/15(日)ネット広告はドロ沼

 ちょっと前までは「1円から入札」を謳い文句にしていたのに、インターネットを使ったリスティング広告は、かなり高くつくようになりました。1円はともかく、10 円以下で広告が表示されるキーワードは、ほとんどないみたいですね。
 Google AdWords では、「First Page Bid を下回る」という警告が頻繁に出るそうです。要するに、その入札金額では1ページ目に表示されませんよ・・という意味です。

 あるドレスショップの話では、1クリック 30 円ほどで1ページ目に表示されていたキーワードが、200 円以上に跳ね上がったとか・・・
 MFO サイトや不正クリックの問題もあるし、そんなに高くては躊躇してしまいます。急騰の原因は競争の激化か、それとも安易に入札単価を自動設定にしている広告主が多いせいか? いずれにせよ、どこかで線引きをしないと際限がありません。

 昨年 11 月にシステム変更した Yahoo! も同じ傾向です。キーワードの拡大解釈で、関係の薄い業種の広告が紛れ込み、それまでの入札金額では表示順位を維持できなくなりました。防衛手段として、入札単価を上げたところが多かったみたいです。
 従来のクリック数を確保すれば、全体の広告費がアップします。広告費が同じなら、入札単価を上げたぶんクリック数が減少したことになります。どちらに転んでも痛し痒しです。

 広告が表示されなければクリックされません。クリックされなければ広告費が発生しないのが、リスティング広告の特徴です。この間のゴタゴタで Yahoo! は広告収入が減って、手痛い目に遭ったでしょうね。
 それと同時に、顧客獲得の機会を逃した広告主も続出しました。宣伝費が安く済んだと喜んでいる場合じゃないですね。注文がパッタリ止まったところもあったみたいです。

 今回のトラブルがこの先、吉と出るか凶と出るか・・・ ポータルサイトはしぶといから、きっと転んでもタダでは起きないでしょうね。
 そういえば、Yahoo! の広告表示数が、上から5件に広がりました。右側にもビッシリ出ていて、ノートパソコンだと自然検索で初期画面に表示されるのは、1位のサイトだけです。広告主は、なかなかドロ沼から抜け出せそうもないみたいです。
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