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2012年01月18日の記事

2012/01/18(水)損して得を取る宣伝方法

 毎年莫大な赤字を出している球団を買収するのは、それだけ思い入れがあるからでしょうか?
 個人ではなく企業である以上は、損得勘定が絡んでいると見るべきでしょう。アメリカのようにリタイアした実業家が、名誉や慈善のためにスポーツに出資するのとは事情が違います。

 単純に考えて、その球団の赤字が、年間の広告宣伝費の何割に相当するかが問題です。DeNA の広告宣伝費は 200 億円、片やベイスターズの赤字は 20 億円程度です。1割くらいなら本業の経営を圧迫するようには見えませんが・・・

 ベイスターズ買収のニュースが報道されるたびに、DeNA の株価が下がったというから、投資家の目から見るとリスクが高いということでしょうね。
 一方、売却側の TBS の株価は上がったそうです。お荷物が減って収益の改善が期待できると見られたようです。

 5千万円以上で競り落としたマグロを損して提供した、すしチェーン店がありましたね。1貫 9,000 円相当の大トロを通常の 1,300 円で出したというから、採算度外視もいいところです。
 NHK も含めて全テレビ局と新聞で全国に報道されたので、宣伝費と思えば安いものかもしれませんが、それにしても思い切ったことをしたもんです。少しでもケチって手に入れたのが2番手のマグロだったら、まったくの大損だったでしょうね。

 一見、損に見えて得を取る宣伝方法は、思い切りのほかに、その後の努力が明暗を分けそうです。DeNA も「すしざんまい」も、最終的に得するかどうかは、これからの問題だと思います。
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