2011/03/30(水)電子ビューファインダー

 電子ビューファインダーが実用レベルになってきました。フラッグシップ機の光学ファインダーには及ばないとしても、電子式ならではの活用方法があります。
 今月発売された FUJIFILM FinePix X100 は、光学式ファインダー(OVF)と電子式ファインダー(EVF)を併用した、ハイブリッドビューファインダーを搭載しています。

 一眼レフではないので、実画面よりも広い視野にブライトフレームで撮影画面を表示できます。レンジファインダー感覚です。さらに、ボタンひとつで視野率 100% の電子式ファインダーに切り替えできます。考えましたね。
 初回出荷分は完売したようですが、大地震の影響で、その後の生産が滞っていました。工場は宮城県にあります。生産ラインが復旧し、4月上旬には出荷が再開できるそうです。

 もうひとつ注目を集めているのは、ソニーのミドルレンジ機です。半透過固定ミラー採用というのは、CP+2011 のスケルトンモデルで確認済みです。
 この方式は、ファインダースクリーンに投影された像を見るためではなく、位相差 AF センサーに光学情報を送るためのものです。露光中も連続的にオートフォーカスが働きます。

 ということは、次期新製品はα55 みたいな電子ビューファインダーと見るのが妥当でしょう。連写速度と動画機能を重視した設計です。
 型式名が何になるかはわかりませんが、高精細の電子ビューファインダーを搭載するのは間違いないようです。常識的にはα77 でしょうね。

 従来の光学式ファインダーと比べて云々・・ということになりそうです。どちらの見え味がいいかということより、EVF の特長をどう生かしているかに注目したいと思います。
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