2011/03/25(金)標準レンズ43mm説

 標準レンズというのは、ライカ判(135)特有の概念です。なぜ標準レンズが 50mm なのかは、2009 年9月2日のブログで話題にしました。その前後に関連記事が出ています。

2009 年9月2日のブログはコチラから

 フォーマットサイズの対角線を標準レンズの焦点距離とする説もあります。24x36mm のライカ版の対角線は、43mm となります。どこかで聞いたミリ数です。
 PENTAX からリミテッドレンズとして出された 43mm F1.9 がいまでも販売されています。どこが「リミテッド」だったんでしょうね。アルミ削り出しの鏡筒が特徴の高級レンズです。ここがリミテッドのようで・・・

 メーカーサイトによると、「フィルムの対角線寸法と等しい焦点距離を持つ真の意味での標準レンズ」となっています。「真の意味」かどうかはともかく、「由緒正しいレンズ」であることは、認めてあげないといけないでしょう。他のメーカーで追随するところはありませんでしたが・・・

 PENTAX は現時点では、APSC フォーマットの一眼レフしか出していませんが、この 43mm は「標準レンズ」の括りになっています。
 135 フル換算だと 66mm 相当になります。フィルムカメラのユーザーに配慮したのか、それとも 50mm よりも長めの焦点距離が本当の標準レンズだと内心思っているのか?

 いまだにラインナップに加えているところをみると、デジイチユーザーの支持を得ているみたいです。66mm F1.9 相当というのは、肉眼の遠近感に近いレンズとして使い勝手がいいのかもしれません。明るいし・・・

 PENTAX では、77mm F1.8 というリミテッドレンズも出しています。高いレンズです。135 フルで「肉眼で人を見る感覚に近い中望遠レンズ」という謳いこみでした。
 この 77mm F1.8 の代わりに使われているのかもしれません。APSC 機は安上がりです。

2011/03/24(木)プラナー45mm F2の復活

 パンケーキレンズではないけど、テッサー 45mm のほかにもう1本、ツァイスの 45mm が手元にあります。CONTAX G1/G2 用のプラナー 45mm F2 です。
 ワイドレンズが使いたくて G2 を買ったので、あまり使いませんでした。G シリーズを使うなら常用レンズは、やはりビオゴンです。

 設計が新しいせいか、G 用レンズはどれもよく写ります。望遠は一眼レフ・・と決めいたのに、評判を聞いてゾナー 90mm F2.8 も買ってしまいました。出番はあまりなかったような・・・
 レンジファインダーではなく、実像式ファインダーを採用しています。レンズを交換すると、その写角がファインダー画面いっぱいに表示されます。一眼レフと勘違いして、パララックスを失念することもありました。

 CONTAX/YASHICA マウントに変換するアダプターが出ていましたが、買いませんでした。望遠は一眼レフのほうが向いているし、せっかくミラーのないカメラを買ったのに、レトロフォーカスのディスタゴンを使う意味がないと考えたからです。
 最近のミラーレス機みたいに、マウントアダプターを使って各社レンズを使い回すふうにはなりませんでした。ファインダー視野もピント合わせも連動しないのがネックです。

 マイクロフォーサーズの登場で、G 用レンズがデジカメに使えるようになりました。ピントリングのないレンズを使うのは無理だと思っていたのに意外です。ただし実質的な焦点距離は2倍になります。
 プラナー 45mm が 90mm F2 相当というのはいいとしても、ビオゴン 28mm が 56mm 相当というのはいただけません。流用するなら APSC フォーマットの NEX のほうが、まだ意味があります。(それでも 42mm か・・)

 NEX にするなら、カールツァイスからEマウント専用のレンズが出るのを待つのが一番でしょうね。問題はお値段ですが・・・

2011/03/23(水)縁のなかったロッコール

 最初に使った一眼レフはミノルタ SR-1 だったのに、途中で PENTAX SP に乗り換えてしまったので、SR/MD マウントのレンズは1本も手元に残っていません。弟に譲ってから、MC 135mm F2.8 を買い足した記憶がある程度です。

 ミノルタからも 45mm の準標準レンズが出ていた時期があります。MD ROKKOR 45mm F2 です。New MD になる前だから、ロッコールの名前がついています。懐かしいブランドですね。
 50mm F1.4 が3万円、50mm F1.7 が2万円の時代です。45mm F2 は F1.7 よりも2割安い価格でした。

 小型軽量でしたが、パンケーキと呼べるほど薄くありませんでした。どちらかというと、標準レンズの普及品といった位置づけです。低価格志向のアメリカ市場向けに作られたのかもしれません。
 あちらの人は手が大きいから、あまり薄ペラでは使いづらいと思います。各社が F2.8 のテッサータイプで出したのとは、コンセプトが違ったみたいです。

 それでも中古相場は、ほかのパンケーキレンズ並です。ダラ安の F1.4/F1.7 を尻目に、いまだに定価で売られているとは・・・
 それだけパンケーキレンズのコレクターが多いのかも? 実際には5群6枚のガウスタイプで、テッサータイプではないから、小型の標準レンズという位置づけです。

 SR/MD マウントのカメラは、New X700 で終わっています。カメラの AF 化で、ミノルタはαシリーズにシフトしました。いまはソニーが引継いでいます。
 メーカーからは、αマウントに変換するアダプターは出ませんでした。機構的に無理だったようです。無限にピントのこないアダプターはあるみたいですが・・・

 マイクロフォーサーズのミラーレス機が登場してからは、マウントアダプターを介して SR/MD マウントのレンズが無限から使えるようになりました。
 中古を手に入れて、90mm F2 相当で使っている人もいるでしょうね。
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