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2011年10月02日の記事

2011/10/02(日)超望遠レンズの雲台

 カメラを固定するのに便利な三脚ですが、使う機材に見合ったものを使わないと、期待した結果が得られないことがあります。ポイントは、撮影機材の重量と、レンズの焦点距離です。

 カメラが小さくても、焦点距離が長い望遠レンズがついている場合は、しっかりした三脚でないとブレてしまいます。デジカメは撮像センサーのフォーマットサイズが小さいから、コンパクトカメラでも 300mm 相当のズームレンズが搭載されている機種があります。
 これにデジタルズームを加えて 600mm 相当なんてことになると、手持ちはもちろん、柔い三脚ではブレブレでしょうね。

 初心者は三脚の大きさに対する感覚がズレていて、小さいもので十分だと思い込んでいる人が多いように感じます。彼らの言う「大きな三脚」は、プロから見れば小型三脚です。ロケ定番のハスキーを大型三脚と思っているようでは、まだ初心者ですね。

 三脚と雲台のバランスも大切です。2本パーン棒の雲台は、三脚本体とセットで売られている場合が多いからまだいいとしても、自由雲台はほとんどが別売です。一軸で支えるだけに、しっかりしたものを選びたいところです。
 じっくり構えるときは2本パーン棒、スポーツなど動きのあるものは自由雲台と、被写体によって使い分けるのが基本です。

 超望遠ともなると、パーン棒の基部がスリ割り式になっている雲台は、締めたときにカクンと画面がズレることがあります。それを見越してフレーミングすればいいわけですが、画面ズレを起こさない機構の雲台もあります。長玉をよく使うなら、この辺もチェックポイントのひとつです。

 縦横変換できる三脚座がついた望遠レンズは、ビデオ用の雲台が使いやすいかもしれません。適度なテンションがあって、動きが滑らかです。ただし、小さい物は役に立ちません。
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