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2011年10月20日の記事

2011/10/20(木)PENTAXが1位だった時代

 PENTAX ブランドとは旭光学工業時代からのお付き合いです。最初に手にしたのは SP でした。まだ高校生だったのに、奮発して 50mm F1.4 付を買いました。昭和 40 年代は、一眼レフではトップシェアのメーカーでした。

 写真団体のコンテストに賞品を出したり、プロの面倒をみたりして、地固めをしていたようです。全国的には3割強のシェアだったみたいですが、特定の地域では4割ほどあったと言います。この団体は PENTAX でなければ入賞できない・・という話を聞いたことがあります。

 カメラ雑誌で、絞込み測光か開放測光か、スクリューマウントかバヨネットか、などという不毛な論争が交わされていた時代です。どちらが進んでいるか明白だったのに、それを押しとどめるだけの力を持っていました。そのうち開放測光の SP-F や自動露出の ES が発売されます。

 SP-F をベースにバヨネットマウント化した「メタリカ」という名の試作品が、カメラ雑誌に載ったのを覚えています。ユーザー反応は、あまりよくなかったような・・・
 そして、バヨネットマウントの K シリーズ投入で、メーカーは非難の嵐にさらされました。進化したのに・・です。

 シェアを握っていたからでしょうね。これがマウントを変えるとユーザーの離反を招くという、カメラメーカーのトラウマになります。その後、ミノルタが本格的 AF 一眼レフα 7000 を発売するまで、大手でマウントを変えたところはありませんでした。キヤノンが EOS マウントに変えたのも AF 化のときです。

 K マウントは公開されていて、採用したメーカーがありました。今回 PENTAX 事業を買収したリコーもその1社です。レンズのブランドはリケノンでした。ほかにチノン、コシナ、シグマが採用しています。
 電子接点付になってからは非公開としたため、シグマは独自マウントに変わりました。一眼レフもオートフォーカスの時代に突入です。
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