2011/10/16(日)カメラ用電池の互換性

 何回も繰り返し充電しながら再生使用できる便利な二次電池ですが、問題点がいくつかあります。電池の特性を知らないとすぐに寿命が尽きてしまいます。

 ニカド電池は、ニッケル水素電池に取って代わられたので、最近ではあまり見かけなくなりました。使い切ってから充電しないと、メモリー効果で使える容量が減るのが最大の欠点です。
 ニッケル水素電池は、ニカドほどでないにせよメモリー効果があります。使い切ってから充電する、過放電・過充電はしないなど、ある程度の注意が必要です。

 ケータイやノートパソコンに使われているリチウムイオン電池は、これらの欠点が少ないと言われています。とくにメモリー効果を気にせず、継ぎ足し充電しても構わないのは、利用者にとっては便利です。
 問題は、使用する製品ごとに専用化されていて、互換性に乏しいことです。カメラを買い増ししたり、買い換えたりしたときに、電池パックが共用できないのは不経済です。

 リチウムイオン電池は、高価なレアメタルを使っていることもあり、ニッケル水素電池と比べて高額です。スペアも要るから、それが買い直しとなると辛いですね。
 他の二次電池より発熱や発火のリスクが高いので、純正部品化したいのはわかりますが、同じメーカーでも互換性がないのは考えものです。

 この前発表された Nikon 1 は、J1 と V1 が別の電池になっています。V-1 は D7000 と同じだと、歓迎するコメントを見かけますが、他の一眼レフとの互換性はありません。D700 や D5100 を使っている人は、他社ユーザーと同じ扱いです。

 カメラ映像機器工業会(CIPA)では、Web サイトで「模倣電池に関するご注意」を呼びかけています。カメラ用リチウムイオン電池は高度な技術で作られた製品で、保護装置や安全部品が組み込まれていない粗悪な模倣品が出回っているとの警告です。
 カメラ業界にとっては、バッテリーパックはおいしい商品なんでしょうね。

2011/10/15(土)リチウムイオン電池の寿命

 バックアップ用のコイン形リチウム電池を交換したノートパソコンは、AC アダプターを差したままにしておいてもバックアップされないみたいです。交換する前は、シャットダウンするたびに日付が 2002 年にリセットされました。BIOS の日付を直しても同じです。
 おそらく駆動用のリチウムイオンバッテリーでバックアップするようになっていると思われます。こちらのバッテリーは、もう寿命が尽きています。

 使い始めのころは、バッテリーだけで起動し、OS が自動停止するまで使い切る操作を月に2回ほど繰り返していました。
 説明書には、最低でも 30 日に一度は使い切ってからフル充電・・となっています。満タン状態に近いところで使い続けていると、メモリー効果で本来の容量を忘れてしまうからでしょう。

 バッテリー駆動では2時間も持たないので、大事な作業はできません。そのうち面倒なのでしなくなり、常時 AC だけで使っていました。
 自然放電で少し減ってからフル充電を繰り返すのは、電池の劣化を招きます。メモリー効果の問題もありますが、リチウムイオン電池は、満タン状態で放置しておくと劣化が進むからです。AC アダプターのつなぎ放しは、モロこの状態です。(反省)

 完全放電させてから充電するのも電池にダメージを与えます。深い充電は電池によくないと言われています。それでも 300 回くらいは再生できるはずです。ただし実質容量は徐々に減っていくので、使用時間が短くなっていきます。
 リチウムイオン電池を長持ちさせるコツは、満タンにして放置しないこと、深い充電をなるべく避けることだそうです。このあたりがニッケル水素電池と違います。

 ノートパソコンの場合は、作業を終了する前に AC アダプターを外し、電池を2~3割消費させてからシャットダウンするのがベターです。フル充電せずに 80% で止める機能がついた機種もあるようです。
 月に一度くらい使い切ってやれば、メモリー効果の心配はないでしょう。

2011/10/14(金)バックアップ電池は長持ち

 事務所と自宅を行ったり来たりのノートパソコンは、Windows 2000 を使っています。すでに延長サポートが切れて1年以上経っているから、OS を替えないといけません。

 とうとうバックアップ用のリチウム電池が切れたみたいで、起動すると 2002 年になってしまいます。毎回「日付と時刻の調整」をするのは面倒なので、電池を交換することにしました。CR2032 です。

 裏蓋を開けたら、コードの先についた金属端子が電池に直付けされていました。接触不良を防ぐためだと思いますが、いつかは交換する電池を端子に接着するのはどうですかね。
 端子を無理やり剥がし、新しい電池にパーマセルテープで貼り付けました。おまじないで、元どおり絶縁カバーをつけておきます。

 それにしてもよく持ちましたね。7年くらい使ったと思います。これだけ長持ちするなら直付けでいいのかも?(と、ここで妥協してはいけない)
 初代の自作機は、2回交換しています。昨年換えたのは念のためで、まだ寿命が切れる前でした。5年以上は持つみたいです。

 マザーボードに填め込まれているリチウム電池は、停電時の非常用で、AC 電源がつながっている状態では消耗しないそうです。デスクトップ機なら自然放電だけですね。
 省エネでこまめに AC コードを抜いたり、コンセントの電源スイッチを OFF にしたりすると、リチウム電池は早く消耗します。

 パソコンを移動したあと、日付がおかしくなっていたら、リチウム電池を疑ってみることです。電源が入らないときも同様です。BIOS が初期化されている可能性があります。電池を交換したら、まず BIOS の設定を確認してみるのが基本です。
OK キャンセル 確認 その他