2011/10/25(火)全電源喪失のノートPC

 いやー、参りましたね。事務所のノートパソコンを起動しようとしたら、電源が入りません。リチウムイオン電池も AC も、どちらのランプも消えていました。福島の原発じゃないけど、全電源喪失です。
 昨日、帰るときまでちゃんと動いていたのに・・・

 慌ててデスクトップの電源を入れ、記憶を頼りに未設定のメールアカウントを登録しました。急ぎのメールを確認するためです。いままでは、ノート PC だけで送受信するようにしていましたが、この際デスクトップにタッチ交代です。

 スケジュールはクラウドに上げてあるから、すぐに確認できます。ホームページやブログのデータは、サーバーからダウンロードすれば済みます。ノートが起動しないと困るのは、経理ソフトですが、こちらは今日明日の問題ではないから、後回しにするとして・・・

 AC アダプターの裏を見てみると、18V から 24V の間で、20V のところに赤ペンでマーキングした跡がかすかに残っていました。4.75A とあります。説明書を確認したら、20V 5A となっていました。いまどき珍しい規格です。

 AC アダプターの故障は、コードの断線や接触不良がほとんどですが、コードをクネクネさせてもそれらしい気配はありません。少し時間を置いてから通電すると、インジケーターが一瞬点灯してからフーっと消えます。どうやら基盤上の部品が原因みたいです。

 ダメ元で、AC アダプターを開けてみることにしました。ビスはどこにもないから接着タイプです。カッターナイフで辛抱強く切り込みを入れ、二つに割ってみると、焦げ臭いニオイがします。(嫌な予感)
 本体は薄い銅版でグルリ覆われていて、ハンダ付けを2箇所外さないと中を開けない構造です。(やーめたっと)

 修理は諦め、新品の AC アダプターを購入することにしました。ところが、合うスペックのものがなかなか見つかりません。ネットで検索していたら、汎用品で電圧が可変式のものを見つけました。電流容量も十分です。(やれやれ)

2011/10/24(月)王道のMマウント

 デジタル一眼レフのミラーレス化は、レンジファインダー機の巻き返し・・という指摘を以前しました。ミラーボックスがないカメラでレンズ交換できるのは、まさしくこのスタイルです。

 フィルム式との違いはファインダーです。連動距離計は必要ないから、レンジファインダーという言い方は変ですね。新しい表現を考えないと・・・
 光学式(OVF)と電子式(EVF)のどちらもアリです。両方備えたものもあれば、背面液晶だけのものもあります。デジタル式はライブビューができます。

 FinePix X100 がレンズ交換式だったら・・と思う人は多いのでは? FUJIFILM は、いままでに 135 でレンズ交換式のレンジファインダー機を出したことがないから、独自マウントの実績はありません。(試作品はあったみたいです)
 過去に販売実績があるのは、M42 スクリューマウントと AX バヨネットマウント、135 パノラマの TX マウント、そして中判の G シリーズ用です。G シリーズは、GW 以降はレンズ固定式になりました。GX680 と GX617 は互換性のない新マウントをそれぞれ採用しています。GX645AF 用はハッセルブラッド H-1 に使われています。

 いずれも 135 フルや APSC のミラーレス機には不相応な規格ですが、レンズ交換式カメラの実績とノウハウはあります。M42 以外は独自マウントです。これだけ多くの独自マウントを世に送り出したメーカーは少ないのでは? 巷では、ライカMマウントを切望する声が出ているようですが、果して・・・

 カメラ本体よりもフジノンブランドのレンズのほうが評価が高いメーカーです。ハッセルの 645 はフジノンを採用しています。Mマウントで出せば、レンズも売れると思うのですが、どうでしょうか?

 リコー GXR のMマウントユニットに対する期待の大きさをみても、悪くない選択肢だと思います。ライカとの関係や企業体質を考えると、どうかな?という疑問はありますが・・・
 M9 のボディー厚味は 37mm、X100 は最薄部が 31mm だから、独自マウントでもMアダプターが使える可能性はありそうです。来年の PMA ショーが楽しみです。

2011/10/23(日)ミラーレス市場は戦国時代

 一眼レフは特定のメーカーが市場を握っていますが、ミラーレス機の台頭でこの状況が変わってきました。ライブビューが可能なデジタルカメラならではの変化です。

 個人的には、こうした変化はもっと早く来ると踏んでいました。フィルム式の一眼レフに撮像センサーを組み込むやり方は、本命ではないと感じたからです。ましてやフォーマットサイズを小さくしただけのミラー式ボディーは、デジタル式のメリットを生かしきれてないとの思いがありました。

 最近でこそ APSC フォーマットに合った小型軽量のボディーが登場し、利用者は恩恵を受けていますが、マウントはフィルム時代のままです。互換性はあるものの、交換レンズはフルサイズと混在の形です。
 電子式ファインダーでよければ、ミラーボックスは不要になります。APSC 機は、もっと小型化されるでしょう。ソニーの NEX シリーズが、そのいい例です。

 韓国のサムスンだけでなく、国内のメーカーも相次いで参入する動きが出ています。昨日 X10 を発売した FUJIFILM もそのひとつです。レンズ交換式は来春だそうで、フォーマットサイズは何か、マウントはどうなるのか、巷ではいろいろ詮索されています。
 PENTAX-Q や Nikon 1 が独自マウントだったので、これ以上規格が乱立するのを危惧する意見が多いですね。

 各社が群雄割拠する戦国時代は、いろんな規格が入り乱れてシェア争いが繰り広げられるでしょう。そしていずれは淘汰されていきます。既存の規格に相乗りしたほうが賢明のように思いますが、それぞれお家の事情があるから、ユーザーの期待どおりにはいかないかもしれませんね。
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