2011/10/19(水)残ったPENTAXブランド

 リコーが HOYA から PENTAX 部門を譲り受けました。これに先立ち、HOYA がペンタックスイメージング㈱を立ち上げ、それを買収する形です。新会社の名前は、ペンタックスリコーイメージング㈱で、リコーが 100% 出資の完全小会社となりました。

 ブランドだけでなく、社名に「ペンタックス」を残したのは意外でした。カメラ事業は PENTAX で展開したほうが有利との判断でしょう。同時に、苦戦していた RICOH のカメラ部門を本体から分離して子会社化し、自力更生を図る狙いもあると思われます。

 リコーのオフィシャルサイトを見ると、イメージタイトルの中で、PENTAX-Q と 645D の写真を従えて、「ペンタックスとリコーが新しい会社を作ります」というメッセージが出てきます。「詳細はこちら」をクリックすると・・・
 「よいカメラとは何だろう」というタイトルのページが開きました。長文のメッセージの中に、「カメラメーカーとして提供できる本質的な価値を見失わないように」との一節がありました。

 カメラ事業を別会社にした意気込みが伝わってくるメッセージです。本当にそうなら歓迎です。ページの下に「リコーのデジタルカメラはこちら」と「ペンタックスのデジタルカメラはこちら」のアイコンが並んでいます。まだ別々のホームページのままですが、いずれ統合すると思われます。

 PENTAX は HOYA に吸収されてからは、ビクターへの売却話などいろいろありましたが、やっと落ち着き先が決まりました。ユーザーの反応も概ね良好のようです。銀塩時代のリコーと違って、いまでは GXR など独創的なカメラを世に送り出しています。早くも Q 以外にレンズ交換式のミラーレス機が出るのでは?との期待が高まっています。

 645D のミラーレスなんて声もあります。645D は本当に発売されるだろうか?と疑心暗鬼だった HOYA 時代と違い、状況が一変したことだけは確かなようです。

2011/10/18(火)カメラブランドの生き残り

 もうずいぶん前の話ですが、デジタル時代を迎えて日本のカメラメーカーは勝ち組と負け組に分かれる・・と予測した本がありました。不確かな記憶ですが、ニコンとキヤノン以外は消えてなくなるか下請になる、といった内容だったと思います。

 当時は、そういう展開になる可能性もある・・程度にしか思いませんでしたが、細かい点はともかく、ほぼ予測どおりになった形です。しぶとく残っているのはオリンパスくらいです。富士フイルムは、当時はカメラメーカーではなく感材メーカーの扱いでした。

 京セラはカメラ事業から撤退。CONTAX ブランドを手放し、YASHICA ブランドは移譲です。ミノルタはコニカと合併後、ソニーにカメラ部門を売却したので、MINOLTA のブランドは残りませんでした。
 PENTAX は HOYA に吸収されたあと、今月リコーが買収しています。PENTAX のブランドは引継がれました。RICOH よりも知名度が高いからでしょう。

 カメラのデジタル化が顕著になったころに、こんな話を聞きました。撮像センサーを含め、部品の内製化が進んでいるメーカーが生き残る・・・
 ある感材メーカーの社長と会食したときの話です。キヤノン・パナソニック・ソニーを意識した発言だったようです。そこは独自の CCD を開発していたので、「我が社は大丈夫」との見解でした。(あそこですね)

 当時は、他社から調達する電子部品が増えて、デジカメは売っても売っても儲からない商品の代名詞でした。商品サイクルが短いのもカメラメーカーにとっては辛い環境です。あるメーカーの人は、「我々が売っているのはカメラではなくて生鮮食料品だ」とボヤいてました。

 そんな中で、デジタル一眼レフは付加価値の高い商材です。交換レンズも含めたシステムを揃えるのは、大手家電メーカーでも敷居の高い分野です。コニカミノルタからαシステムを引継いだソニーが、悪戦苦闘しているのを見てもわかります。
 予想通り勝ち残ったニコンとキヤノンが、今後どう出るか? 時代は次のステップに進んだようです。

2011/10/17(月)ナナデジのバッテリー

 いまだにコニカミノルタのα7デジタルを使っています。わざわざ他のデジイチに乗り換えるまでもないからです。見本写真を Web 画像や小型プリントにするには十分です。
 画素数が 810 万画素という点を除けば、いまどきの APSC 機と比べて遜色ない性能だと思います。業務用のストロボを使うから高感度は必要ないし、動画機能も要りません。

 縦位置グリップにリチウムイオン電池を2個入れて使っています。互換電池でよければ NP-400 は、まだ入手可能です。千円以下で売られているものはちょっとビビりますが、まともなものでも安く手に入ります。
 いざとなったら単三型が使えるから、バッテリーの心配はしていません。いまさら売っても二束三文です。たぶん壊れるまで使うでしょうね。

 買い換える(買い増す?)ならコレ!と決めていたα 900 がとうとう終了となりました。投売りになるかと思いきや、駆け込み需要で実売価格は上がっているようです。欲しかった人が結構いたんですね。その気持ちわかります。
 次期フラッグシップ機を発表する前に終了したことで、巷では非難の声が上がっています。ソニーにカメラメーカーの資質を求めるのは、ないものねだりかもしれません。ミノルタはすでになくなったメーカーです。

 ソニーからは、この手のカメラはもう出ないと思います。αマウントで最後の一眼レフらしいカメラとして、1台欲しい気持ちはありますが、無理して買うのはやめることにしました。先立つものがないし、一眼レフらしいカメラなら手元にゴロゴロしています。フィルム式ですが・・・

 ニコンのフルサイズ機 D800(?)の噂がしきりです。ファインダー視野率 100% で、3600 万画素だとか・・・ 撮像センサーはソニーの可能性が大です。α 9 の終了はこの絡みかも?
 「老兵は死なず、ただ立ち去るのみ」・・・ 光学式ファインダーはニコン、電子式ファインダーはソニーという棲み分けかもしれませんね。
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