2009/06/20(土)限定カメラのコレクション

 銀塩全盛時代には、各メーカーから限定バージョンのカメラが何機種か出されました。カメラは実用品でありながら、コレクションするひとがいたからです。

 私も何台か買いましたが、コレクターではありません。実用するには性能的な違いはないし、限定品は割高です。カメラを磨いてニンマリしているタイプではないし・・・
 いままで買った限定品は、ほとんどがお付き合いです。持て余して「買ってくれないか?」と声をかけられたものがほとんどです。

 限定品といえどもカメラは量産品です。コンパクトカメラだと、2万台くらい生産します。実際には、1~2万台程度の生産量では採算が合わないと言います。かといって、5万台も10万台も作ったのでは、限定品になりません。少量生産だと、どうしても割高になります。

 まだ新品のまま持っているミノルタのプロッド20sも、確か2万台だったと思います。どこか別の企業とコラボして作ったデザインだったみたいで、実際にはもっとたくさん作られたという説もあります。
 品薄だというフレコミでしたが、なぜか後になってたくさん出回り、市場相場が暴落しました。一時は、業者間で1万2~3千円だった記憶があります。
 握りこんでいた店が困って、買ってくれないかと声が掛かったので、渋々付き合いで買いました。使うつもりはないから、新品のまま残りました。

 ティアラixは、伯母さんへのプレゼント用に買いました。チェーンストラップが付いた限定パッケージです。初期不良で壊れていたので、問屋を通じてメーカー修理室に出しました。
 すでに生産を終了していましたが、どうしても要るので返品扱いにしないように・・と頼みました。赤伝処理でお金で返金されては困るからです。

 ずいぶん長い間待たされて、戻ってきたときには、普通のパッケージになっていました。ボディー番号が違うから新品交換したみたいです。
 せっかく手に入れた限定バージョンだったのに・・・
 メーカー関係者のなかに誰か、どうしても欲しいというひとがいたのかもしれません。チェーンストラップはミノルタのがあるし、ま、いいか・・・

 やっと伯母さんのところへ持っていったら、やっぱりデジカメのほうがいいと言います。旅館に帰ってから絵を描くときに、すぐに見られたほうが便利なんだとか・・・
 普通バージョンのティアラixは、新品のまま手許に残りました。 
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