2010/05/02(日)若手写真家のデビュー
写真コンテストで入賞でもしたのかと見てみると、なんと!プロ作家の特集コーナーで紹介されていました。
デジタルプリントの特集です。写真のプリントといえば、この人は外せません。大御所の森山大道です。デジタル時代でも第一線で活躍しています。若いころはいろいろ批判の声も聞かれましたが、やはり本物でしたね。
この人と同じ特集で紹介されるようになるとは、御曹司も大したもんです。
掲載されていたのは、出力前に紙を下地加工した写真です。初めのころはスプレーで吹き付けていたようですが、いまはニカワを塗ってから金粉をまぶしています。
後加工ではなく、前加工することで、ハイライトに金粉が浮き出ます。デジタル出力とはいえ、ずいぶん手間の掛かる技法です。手作りのアナログっぽさがミソですね。
プリント技法がユニークであるだけでなく、写真自体も評価されています。すでにビッグタイトルを2つ獲得したとか・・・
プロデビューしたものの、すぐに写真でメシが食えるわけではありません。写真作家として成功するには田んぼの3枚は売らないと・・と言われる世界です。(実家は大地主だったらいいか・・)
母親は親バカから、息子が写真で身を立てれるようにしてやりたいと言います。メシを食うための写真と、作家としての写真は、相容れないものがあります。
若手作家に撮影を依頼するようなジャンルに絞らないといけないでしょうね。若い人相手のウェディングアルバムなんかはいいかもしれません。勉強になることだし・・・