2010/05/06(木)ブライダルフォトと体力
撮影が本業ではないものの、結婚式の撮影を頼まれたことが何度かあります。大抵は身内や知人・友人の依頼ですが、なかには写真館やブライダル関係者に拝み倒されて引き受けたことも何度かあります。
幸いにも非日常的なレベルだったから、その都度、新鮮な気持ちで撮影することができました。毎月何組もこなさなければならないようなら、もうウンザリでしょうね。
はっきり言って、ブライダルフォトの撮影は、若いカメラマンでないと務まらない気がします。せいぜい40歳半ばまででしょうね。
たまの1回ならこなせても、毎週というのは体力的に無理があります。土日連続だったら、2日目は終わってますね。
ゴルフやスキーは、歳をとってもそれなりに楽しめるというけれど、それは趣味の世界の話です。競技となれば、老兵は黙って去るのみです。
コマーシャルフォトで食えなくなって、ブライダルフォトへ転進したカメラマンは結構います。腕とセンスはあるものの、問題は体力と気力でしょうね。
写真部門がハコの下請だというのも辛いところです。式場に呼び出され、「次から35%ね」と、一方的に宣告されて落胆した、という話を聞きました。
仕事は不安定だし、ピンハネは激しいし、一種の貧困ビジネスみたいなもんです。かといって、フリーでは仕事が取れません。ブライダル業界は、ハコがすべての利権を握っています。
かくして、ブライダルフォトのカメラマンは、茨の道を歩き続けることになります。十字架を背負って・・・