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2010年05月26日の記事

2010/05/26(水)メモリーの価格が高騰

 パソコンをはじめデジタル家電に使われている半導体メモリーの価格が、この春から上昇傾向にあります。原因は需給関係の逆転だとか・・・

 パソコンに使うメモリーは、発売当初は割高でも需要が増ええてそれに生産が追いつくと、量産効果で値段がこなれてきます。
 次の規格が登場し需要が減るとさらに値下がりしますが、生産量が落ちてくると逆に値上がりに転じます。これの繰り返しでした。

 今回の値上がりは、規格の新旧を問わず、すべてが上昇傾向にあります。要するに、全体のメモリーの生産量よりも需要が大きく伸びているのが原因です。早い話がメモリー不足ですね。
 大型パネルテレビに大容量の記憶装置が組み込まれるようになりました。iPhone のようなケータイにも使われています。
 こうしたデジタル機器は、新興国での需要も伸びているから、一気に需給バランスが崩れたようです。

 パソコンのパーツで、早めに購入して得することは稀です。すぐに値下がりするか、次の規格が登場するかのどちらかです。
 これだけ短期間に大幅値上げになるなら、DDR3 のメモリーを買っておけばよかったですね。2GB × 2 の 4GB 積むだけで、1万円を超えてしまいます。
 では、DDR2 にすれば安いかというと、そうはなりません。DDR3 と1割程度違うだけです。規格基準を落とす意味はないですね。

 いまのところデジタルカメラのメモリーカードは、ほとんど価格変動はないみたいですが、半導体の需給バランスが崩れているとなると、そのうち影響が出るかもしれません。
 生産設備の増強には、最低でも半年は掛かります。今年いっぱい不足ぎみの情況が続くとみて間違いないでしょう。好転するのは来年以降になりそうです。
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