メッセージ

2010年05月29日の記事

2010/05/29(土)撮影前にすべてを解決

 御曹司が撮ったテーブルの写真を見ていて、「黒塗りの金属の脚にハイライトの線を入れるともっとよくなる」と、先生のご指摘です。

 「チョークですか?」と言ったら、一瞬「ん?」という顔をしました。アマチュアが何でそんなことを知っとる?という怪訝な表情です。(教えてくれたのはアンタでしょ)
 前に聞いたときは、タンスの縁にハイライトを入れる話でした。どうしてもうまくいかないときのウラ技です。ちゃんと覚えてます。

 セロテープを細く切って、貼り付ける方法もあるそうです。(これは初耳です)
 デジタル画像だから、画像処理でラインを入れればいいように思いますが、「うんにゃ、それではいかん」と首を縦に振りません。
 シャッターを切る前に、解決すべき問題はすべてクリアしておくのがプロの仕事・・というのが先生の持論です。

 フィルム時代は、印刷する段階で写真に手を加えていました。それをさせないようにするのがプロだ、という考え方です。デジタルになってもそれは同じだと言います。
 画像処理に頼るようでは写真は上達しない・・というのは基本的に正しいと思います。失敗のごまかしはいけません。

 銀塩時代、とくにモノクロプリントでは、暗室処理が重要でした。デジタル時代になって、暗室処理は明室処理に変わりましたが、出力調整と画像処理はイコールではないと思います。
 デジタルになって、コントロールできる範囲が広くなった分、撮影がラフになる傾向があります。フィルム代や現像料が要らないことも、それに拍車をかけています。

 一発必中のスナイパーと、マシンガン乱射のギャングと、どちらの弾が当たるか?みたいな話です。「酸化セリウム」の先生は、「ゴルゴ 13」タイプですね。
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