2010/05/28(金)ファインダーのフォーマット

 先生の御曹司が撮影した家具の写真を見せてもらいました。知り合いから頼まれたパンフレットの写真です。例によって、中判レンズ+ビューカメラ+135フルサイズボディーの組み合わせで撮ったそうです。

 よく撮れてました。135 サイズのデジイチでこれだけ写れば、ブローニーフィルムの単品販売がヤメになるのも肯けます。
 家具といっても被写体は会議用の高級テーブルです。長さはあっても高さはありません。チークからオークまでの色違いです。

 先生によれば、「まだまだ」だそうです。明るい色と暗い色では、ライティングを変えないと、質感の表現と背景を揃えることができないと言います。「デジタルだからごまかせるが、フィルムなら NG だ」とか・・・
 センターも少しズレているとの指摘。「そんなはずはない」と御曹司は反論しますが、「天板の左右の角度をよく見てみろ」と先生。
 確かに微妙に違います。カメラ位置で数センチでしょうか?

 こういう微妙なズレは、倒立画像でないとわからないと先生は言います。正立画像では自然に見えてしまって、見過ごしやすいんだとか・・・
 使った機材はデジタル一眼レフだから、ファインダーは正立正像です。なるほどね。

 中判のデジタルバックの場合、外した状態ではファインダースクリーン上は倒立画像です。ただし、フォーマットサイズが小さいので、細かいところを確認するのは容易ではないでしょうね。
 モニターでテスト画面を見ながら・・ということになりそうです。いっそのことモニターを逆さまにしますか・・・

 先生は、「エイトバイテンはいいなぁ、見やすくて」、「歳をとったら画面は大きくないと」・・・デジタルの撮影は息子に任せたぞ、とでも言いたげな独り言でした。

2010/05/27(木)中判のデジタルバック

 ジナーやリンホフの古い資料が出てきたので、「酸化セリウム」の先生のところに届けに行きました。本人よりも御曹司のほうが熱心に見ていました。貸し出し中のジナーPは使いやすいそうです。

 いまはシノゴのビューカメラに、GX680 のレンズとニコンのボディーを装着して使っていますが、いよいよ中判のデジタルバックを導入するみたいです。
 フェーズワンかリーフか、はたまた PENTAX 645D か・・・

 PENTAX 645D の発売が延期になって、ユーザーの評価が聞けるのは、もう少し先になりそうです。中判一眼レフのボディーを流用するとなると、レンズに制約が出ます。バックフォーカスの問題です。
 PENTAX 645D は、ボディーとデジタルバックが一体だから、ミラーボックスがある分、バックフォーカスが必要です。アオリを使うためにビューカメラに付けるとなると、かなりの長さが要求されます。

 その点、単体のデジタルバックは、バックフォーカスの制約がないし、中判一眼レフボディーに装着することも可能です。(機種は限られますが・・・)
 マミヤあたりの担当者を呼んで、一度話を聞いてみたら?と提案しておきました。「マミヤにするとは限らんしなぁ」と先生。
 最終的に何にするかは先の話です。情報は多いに越したことはありません。

 話をしている最中に、ピンポーンと呼び出し音が・・・ 誰か来たようです。奥さんが出たら、コピー機とプリンターのセールスでした。
 先生が大きな声で「B0 ノビがあると言ってやってくれ!」と叫びます。奥さんがその通り伝えると、退散していきました。
 いくら大屋敷でも、一般民家に B0 ノビのプリンターはビックリしたでしょうね。

 このプリンターを活用するなら、中判のデジタルバックは欲しい機材です。135 フルサイズのデータを何カットも合成していたのでは、手間が大変です。

2010/05/26(水)メモリーの価格が高騰

 パソコンをはじめデジタル家電に使われている半導体メモリーの価格が、この春から上昇傾向にあります。原因は需給関係の逆転だとか・・・

 パソコンに使うメモリーは、発売当初は割高でも需要が増ええてそれに生産が追いつくと、量産効果で値段がこなれてきます。
 次の規格が登場し需要が減るとさらに値下がりしますが、生産量が落ちてくると逆に値上がりに転じます。これの繰り返しでした。

 今回の値上がりは、規格の新旧を問わず、すべてが上昇傾向にあります。要するに、全体のメモリーの生産量よりも需要が大きく伸びているのが原因です。早い話がメモリー不足ですね。
 大型パネルテレビに大容量の記憶装置が組み込まれるようになりました。iPhone のようなケータイにも使われています。
 こうしたデジタル機器は、新興国での需要も伸びているから、一気に需給バランスが崩れたようです。

 パソコンのパーツで、早めに購入して得することは稀です。すぐに値下がりするか、次の規格が登場するかのどちらかです。
 これだけ短期間に大幅値上げになるなら、DDR3 のメモリーを買っておけばよかったですね。2GB × 2 の 4GB 積むだけで、1万円を超えてしまいます。
 では、DDR2 にすれば安いかというと、そうはなりません。DDR3 と1割程度違うだけです。規格基準を落とす意味はないですね。

 いまのところデジタルカメラのメモリーカードは、ほとんど価格変動はないみたいですが、半導体の需給バランスが崩れているとなると、そのうち影響が出るかもしれません。
 生産設備の増強には、最低でも半年は掛かります。今年いっぱい不足ぎみの情況が続くとみて間違いないでしょう。好転するのは来年以降になりそうです。
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