結婚式の記念写真は、型モノのスタジオ写真のほかに、デザインアルバム(写真集)があります。若いカップルには、写真集のほうがウケがいいようです。
ホテルの写真室は、地元の写真館が請け負っているのが普通ですが、写真集用のスナップ写真は、若いカメラマンを起用しているケースが目立ちます。
結婚式場によっては、自前でカメラマンを用意していることもあります。大抵は若い女性スタッフです。
被写体が若い世代だから、若い女性カメラマン(正しくはウーマン?)のほうが向いているかもしれませんね。写真集は花嫁中心だから、メイクの段階から撮影できるのも強みです。
一般的に、型モノ写真を撮り慣れた人は、写真集向きのイメージ表現が苦手です。型を崩して撮るのに慣れていないからでしょう。その点、若いカメラマンは、今風のイメージ表現に長けています。
いまどきのブライダル写真集は、アルバイトのカメラマンがいつも決まった定位置で撮影し、テンプレートにはめ込む流し込み式です。
本人はそれしか見ないから気がつきませんが、他のカップルのを見たら内容はほとんど同じです。「世界で一冊」というのは、写っている本人は世界で一人・・くらいの意味しかないですね。
「酸化セリウム」の先生の御曹司も、友達のブライダルフォトを撮った経験があります。プライベートスタジオと野外ロケでした。そのときはドレスを頼まれて紹介しました。
どういう写真だったかは知りませんが、先生の話では、結果はまずまずだったとか・・・
ブライダルフォトというと、コマーシャルくずれが一気に流れ込んだ時期があって、先生はあまりいい印象を持っていないみたいです。
先生の御曹司には、プロ作家らしいオリジナルな表現にチャレンジして欲しいと思います。オヤジさんの目の黒いうちは、月並みな写真集で終わってしまう心配はないでしょう。