2010/05/30(日)ブライダルフォトへの挑戦

 「酸化セリウム」の先生のところに行ったのは、ブライダル写真集のサンプルを見せる目的もありました。「息子に見せたい」と前回言っていたからです。
 手元にあったのは、身内の結婚式のときの写真集です。私が撮ったのではなく、式場側が撮った写真で、韓国のアルバム業者に作らせたサンプルです。

 何年か前に行った展示会で、たまたま見つけた業者です。話を聞いていたら、無料でサンプルを1冊作ってくれるそうです。呉服屋の二代目と一緒だったからでしょう。振袖アルバムの注文を取りたかったみたいです。
 試しにデータを送ってみることにしました。

 届いたのは、印画紙に表面ラミネートをかけ、台紙に貼り込んでから裁断・製本したものです。合成レザーの黒表紙に、断面が黒縁の台紙を使い、部厚い重厚感のあるアルバムでした。
 中のレイアウトは、お任せです。それらしい体裁に仕上がっていました。

 御曹司は、「へぇー、これがブライダルアルバムか・・」と、中をひと通り見たあとで、どうも自分が考えていたのとは違うといった感想です。
 プロ作家として仕事を受けるなら、これと同じではダメでしょうね。撮影したのは、式場が雇った二十歳そこそこの女性スタッフです。
 毎日同じ場所で同じようなカットを撮影しているから、撮り慣れてはいるものの、どこか野暮ったく感じます。

 自分が撮るならこういうイメージで、アルバムの体裁はこういう風で・・というのが見えてこないと、納得のいくものはできないと思います。
 両親は、何とか撮影で稼げるようになってほしいと積極的ですが、無理強いはいけません。

 御曹司には、その辺の結婚式場やホテルのカメラマンでは撮れない、新しい感覚のブライダルアルバムを期待したいですね。
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