2011/12/09(金)フルスペクトルライトとは?
太陽光に近い照明をフルスペクトルライトと表現することがあります。前回話題のバイタライトやトルーライトは、このフルスペクトルライトの範疇にあります。
人間の眼で色として感じる波長域を可視光と呼んでいます。紫外線や赤外線は見えません。写真撮影に使う照明は、原理的には可視光域だけあればいいのですが、それではフルスペクトルライトではないとの意見もあります。
実生活で使う照明には、赤外線や紫外線も必要だとする言い分です。
光と健康の関係は、まだ未開拓の分野ですが、実生活に人工照明が及ぼす影響はありそうです。とくに精神面への影響を指摘する声は、かなり前からありました。一般的な蛍光灯照明は、情緒不安定の原因のひとつという指摘もあります。
光源の色温度が変わっても白い物を白く感じるのは、人間に補正能力があるからです。それが長時間続くと、精神的にストレスが溜まるのではないかと言われています。
一般的な蛍光灯は太陽に近い色温度なのに、ストレスが溜まるのは理屈としておかしい気がします。どうやら原因は、冒頭のフルスペクトル(太陽光と同じ構成)でないところにあるようです。
発光ダイオード(LED)を使った照明が増えています。RGB の三原色を組み合わせて、色温度を変えることができますが、LED 各色の波長域が狭いため、太陽光と同じスペクトル構成にはならないそうです。RGB の重なる部分が弱い(か欠落する)ということですね。
青色 LED と蛍光体を組み合わせたほうが、波長域を広く取れます。家庭用 LED ランプのほとんどは、この方式を採用しています。
業務用 LED ライトの中には「フルスペクトラムな・・」と謳っているものもあります。一般家庭用の LED ライトがフルスペクトルになれば、健康的な照明として一気に普及するかもしれません。