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2011年12月21日の記事

2011/12/21(水)赤外線で写真を撮る

 人間の眼には見えない赤外線ですが、写真で撮ることは可能です。いわゆる赤外線写真です。可視光の大半をフィルターでカットして、赤から近赤外線の領域だけを捉えます。
 そうしないと普通の景色とあまり変わらない風景が写るだけです。フィルム時代には、赤外領域まで感じるインフラレッドフィルムがありました。

 「酸化セリウム」の先生が愛用していたのは、コニカのインフラレッド 750 というモノクロフィルムでした。毎年1回だけ限定販売されました。このとき買っておかないと、次は1年後です。
 ブローニーを 100 本入の元箱で購入していました。有効期限は1年ないので、買ったらすぐに冷蔵庫行きです。このフィルムは特殊だったせいか、コニカが写真事業から撤退する以前に製造を打ち切られています。

 感光特性は変わっていて、赤から赤外領域(680~800nm)と、500nm より短い波長の2ヶ所に感度のピークがありました。その中間(緑・黄)の感度がスッポリ抜けた形です。赤外専用フィルターでなくても、例えば黄色のフィルターでも赤外線写真が撮れました。青い光だけカットすればいいわけです。

 赤外線は露出計で測れないから公称感度はありません。商品名の 750 は感度ではなく、赤外線感度のピーク波長(750nm)を表わす数字です。
 感度はやや低めで、日中晴天下でも 1/60 秒 F5.6 くらいだったと思います。太陽光のない曇天雨天では、ほとんど撮影不能でした。

 露出のほかにやっかいな問題があります。ピントの位置がズレることです。可視光の合焦位置から少し手前に戻してやらないと後ピンになります。単焦点のレンズには赤外補正マーク(R)がありますが、ズームレンズには普通はついてないので山勘で合わせることになります。
 赤外フィルターを通した光で運よくオートフォーカスが働けば、多分それでピントは合っていると思いますが・・・

 赤外線フィルムは、いまでもヨーロッパ系のローライやイルフォードのものが手に入りますが、コニカやコダックのものとは感光特性が違うようです。
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