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2011年12月19日の記事

2011/12/19(月)光量と発色の関係

 写真用のレフランプは、普通 300W か 500W です。150W もありますが、あまり使われていませんでした。何灯か使ってライティングするので、かなりの電力が必要です。発熱もバカになりません。
 もっとワット数の小さい電球を使えばいいように思いますが、そうはいかない事情がありました。カラーフィルムの発色の問題です。

 光量が少ない場合でも、絞りを開けるか、シャッター速度を遅くして適正露出にすれば、写るには写ります。このときある程度の光量がないと、きちんとした色に再現されないことがあるのは、職業写真家の間では常識でした。
 人物撮影では、2kW は要ると言われていました。テーブルトップの小物は、もっと少ない光量でもいけたようですが、人物くらいの大きさになるとこの程度の照明パワーは必要だったみたいです。

 タングステン照明のスタジオは、設備にお金が掛かります。ムービーはともかく、スチール写真のスタジオがストロボを多用するのは、この光量の問題があったからだと思います。人物撮影で 1200Ws クラスのジェネがあれば、リバーサルでもきちんとした発色が得られます。

 デジタル写真の場合は、フィルムほど光のパワーを要求しないようです。フォーマットサイズが小さいので、被写界深度を稼ぐために絞り込む必要がないのも理由のひとつです。
 RGB ごとにトーンカーブがいじれるし、カラーバランスのほかに彩度や輝度も変えられます。発色についてはフィルムほど神経質になることはないので、ある程度の光量があれば実用レベルと考えて差し支えないでしょう。

 写真のデジタル化で、ストロボの電源部は「どこまで光量を絞れるか?」が問われるようになりました。その影響で、電圧制御かコンデンサー制御か、という問題が浮上します。
 電圧制御方式は製品価格が安く抑えられる代わりに、光量を絞ると色温度が低下します。プロの道具は単純にコストダウンできないみたいですね。
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