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2011年12月20日の記事

2011/12/20(火)赤外線はなぜ見えない?

 人間の眼で見て感じる光を可視光線と呼んでいます。紫より短い波長と、赤より長い波長は、色(光)として感じない領域です。紫外線や赤外線は人間の眼では見えません。

 生物の中には、紫外線が見えるものがいます。虫は紫外線を感じるそうで、例えば花なんかは、人間とはまったく違う見えかたをしているのではないかと言われています。蜜がある場所を知らせるサインは、紫外線でないと見えないんだとか・・・
 「太陽あるところに紫外線あり」です。紫外線を出さない照明の謳い文句に「虫が寄りつきにくい」というのがありますが、多分このことを言っているんでしょう。

 人間の眼は、水晶体やガラス体が紫外線を遮断するので、網膜には届かない仕組みになっています。紫外線は有害光線だからです。
 一方、赤外線の一部は網膜まで届きます。1000nm 以上の波長まで光を受けているのに、700nm を過ぎたあたりから色として感じないのは不思議ですね。

 どうやらこれは、近赤外線で物を見るメリットがないのが理由みたいです。700nm 近辺の波長(赤)とあまり見えかたが違わないので、いつしか見えなくなったという説が有力です。
 近赤外線を感じるよりも、その能力を他の波長に充てたほうがよかったからでしょう。550nm (緑)のあたりに感度のピークがあるのは、その結果なのかもしれません。

 4000nm 以上の遠赤外線は別名を熱線というように、眼で見えなくても肌で温度を感じることができます。焚き火が暖かいのは遠赤外線を出しているからです。
 それより波長の長い電磁波(百万 nm = 1mm 以上)は、光ではなく電波の領域です。電気的な道具を使わないと、見ることも感じることもできない世界です。天文台の電波望遠鏡が見ているのは、この近辺の電磁波でしたね。
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